2014年11月18日火曜日

☆ 子どもは親とは違うんです ☆ @仲町台の個別指導


中学生の理科の学習に「生殖」という単元があります。

私が生徒にこの単元を指導していて、子育てについて考える

ところがあります。ちょっと理科の授業にお付き合いください。

生物が子孫を増やす生殖には、一般的に有性生殖と無性生殖の二種類があります。

有性生殖は、両親のDNA(遺伝子)を子どもが引き受ける生殖の方法です。


両親双方からDNAを受け入れるので、全く両親と同じ子どもにはなりません。

両親それぞれのDNAを持ちながら、両親のDNAが結び付いた

新たに個性的なDNAが誕生するわけです。
これに対して、進化していない生物の生殖方法として 無性生殖というものがあります。 これは、自分の体の一部が離れて子どもをつくる生殖方法で、 体の一部が分かれることから親と全く同じ子どもが誕生することになります。



もちろん、それぞれに一長一短はありますが、一般的に有性生殖が
子孫を残すということでは、有利だと言えます。




親とはちょっと違った子どもが生まれることで、

環境の変化に適応した子孫を残せるからです。




環境が全く変化しないのであれば、無性生殖の方が有利かもしれません。

しかし、みなさんがご存知なように、私たちの周りの環境は日々変化しているのです。

柔軟に子孫を残せるという点で、有性生殖が有利なのです。




いかがでしたでしょうか。

人間である私たちは、有性生殖を運命づけられて、

自然と親とは違う子どもをつくれるようになっているのです。




もちろん、私は子どもが生物学的にすべて決定するとは考えていません。

しかし、親の主観のみの子育ては、自然の摂理に反しているように感じるのです。




子どもが、親と同じような部分をもちながら、

親とは違う部分も持っているということは、

親とは違った可能性を持っているといえるのではないでしょうか。

大いに歓迎すべきことだと私は思います。
「お父さんの小学生の頃は、~。」 「お母さんの中学生頃は、・・・。」 と言って、子どもの行動を変えようとするのは、 進化させるというよりは、退化を招いているのかもしれません。



今日から、あらためてお子さんを観察し、

「自分(親)とは違うところだな!」と感じる部分があったら、

「あなたの〇〇は、お父さんやお母さんにない新しい可能性ね!楽しみだわ」と、

心の中で反芻し、そして、お子さんに何度も伝えてみて下さい。


お子さんの可能性にわくわくするに違いません。

お父さんやお母さんとは、また一味違う人生が送れる可能性です。

メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオクロスロード講師)
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2014年11月11日火曜日

☆ 「勉強しなさい!」の効果 ☆ @仲町台の個別指導


親:「勉強しなさい」


子:「だって、分からないんだもん」


親:「どれどれ、これはね・・・」



説明が終わったところで



親:「どう?わかった?」


子:「うん!わかった!」



親:「こうやってやれば、できるのよ頑張ってね!」


子:「うん」



このようなほのぼのとした会話は、

小学生の特に低学年の内に交わされる会話でしょうか。

ところが、小学生も高学年になったり、中学生になると・・・


親:「勉強しなさい!」


子:「わかっているよ!」


親:「何がわかっているのよ!全然わかってないじゃない!」


子:「うるさいな!親はいいよな~。子どもに『勉強しろ!勉強しろ!』


   言ってればいいんだから」



親:「何言ってんの!勉強はあなたの問題でしょ!親心で言っているのよ!」


子:「何が親心だ!まったく、うるさいんだから」

こんな会話が想像できます。


実は、ある調査によると、「親が子どもに勉強しなさい」という頻度は、

小学生の低学年から中学生までほとんど変わらないようなのです。



しかし、低学年では、親が勉強の手伝いをしているものの、
高学年になると親の支援は極端に減ってきます。



つまり、高学年の子どもには
「勉強しろ」と言っているだけという傾向があるようです。



ところが、「勉強しろ」と言われ続けた子どもと、

あまり言われなかった子どもの勉強時間をくらべても

ほとんど変わらないのだそうです。


親子関係を崩しながら効果の上がらないことをしているようです。


さらに、子どもに勉強する理由を聞いたところ、

「将来就きたい仕事に必要だから」という理由が高学年になるほどに顕著に現れるのです。

そこで、高学年の子どもたちには、「勉強しろ」という機会を減らして、

将来のことを意識させる会話の機会が有効であることが想像できます。


親:「あなたは、将来どんな仕事をしたいの?」

子:「よくわからないけど、プロ野球選手がいいな」



親:「いいわね。どうやったらプロ野球選手になれるのかな?」

子:「大学までズーッと野球をやって、ドラフトで選ばれたらいいな」



親:「大学まで行かなきゃいけないんだ」

子:「高卒でもなれるかもしれないけど、僕は大学までじっくりやってからプロになりたいな」



親:「それじゃあ。しっかり勉強しないといけないわね」

子:「うん」


親にとって、夢物語と思っても子どもの話を一旦受け入れてみて下さい。
そうすれば、子どもなりの勉強の意味を発見できるはずです。




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2014年11月4日火曜日

☆ きょうだい間の競合を避けるアプローチ ☆ @仲町台の個別指導


きょうだい(男女の区別なし)の場合。

特に3歳程度以内のきょうだい間であれば、

なおのこと、小さいころから競争がおきるものです。

親の目から見ると、きょうだい喧嘩という形で見えます。



そして、ほとんどの場合、きょうだいの争いの原因は、親の関心の争奪戦です。


小さい頃の子どもの関心は、身近にいる親の関心を

どれだけ引き寄せるかということです。

子どもにとって、親は自分の安全や幸せを保障する存在です。

ですから、子どもは果敢に親の関心を得ようとするのです。



そんな子どもたちにとって障害は、親にとって

仲良くあってほしきょうだいの存在なのです。


年齢の近いきょうだいは、互いに親の関心を引こうと(優位に立とうと)、

喧嘩を仕掛けるのです。


喧嘩に勝つことで親の関心を得る権利を獲得したり、

逆に負けることで親の同情を買うという形で関心を集めるなど、

様々な戦略があります(この戦略は子ども自身も無意識の中で行われていて

気づいていないことが一般的です)。


大抵の場合、上の子が親の関心を引くために使う戦略に対して、

下の子は経験不足で太刀打ちできないことを悟り、

上の子の弱みを自分の強みとして強化するという戦略にでます。

つまり、上の子とは違った方法で親の関心を得ることになります。



やがて、この行動スタイルは、一般化され、他人に対しても使うようになるのです。

きょうだいなのに性格が違うとよく言われるのは、

このようなプロセスによるものです。


例えば、上の子は、わが道を行くタイプで、人に媚びるようなところがなく、

下の子は、親分気質で人の世話を焼くタイプだったとします。



上の子は、先に生まれているだけで、特別なことをしなくても

自然と親の関心を得られる機会に恵まれていたので、

そのような態度を学んで身につけた可能性があります。



一方、下の子は、親に何かはたらきかけないと親からの注目が得られなかったと感じて、

他人に対して積極的なはたらきかけをすることを学んだのかもしれません。


この場合、下の子が、相手に配慮して、バランスの良いはたらきかけが

できている時は最高に良い子かもしれませんが、相手への配慮を忘れて

「積極的なはたらきかけをしなくては大変なことになる」と感じるようになると、

おせっかいというマイナスの行動になることもあります。


大切なことは、できるだけ、きょうだいを比較することを避け、

日頃から、それぞれの良い点にさりげなく関心を示すことです。


さらに、前述の例で、下の子の行動がおせっかいというように

バランスを欠いた行動だと感じるようになったら、

何かをしたから褒めたり承認したりするのではなく、

きょうだいそれぞれの存在自体を承認することなのです。


子どもそれぞれに、「あなたが、私の子どもで良かった」、

「あなたの存在が、私の幸せ」というメッセージを送ることです。

存在そのものが認められれば、きょうだいそれぞれ安心して外に向かって

行動できる勇気を得られるのです。



大切なことは、きょうだいを一つのくくりで見ないことです。

きょうだいであっても、異なる人格を持つ存在なのですから。


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2014年10月29日水曜日

ハロウィンパーティ&理科実験教室を行いました!@仲町台の個別指導

こんにちは!学習スタジオ クロスロードです。

10月27日(月)の夕方に、
ハロウィンパーティ理科実験教室を行いました!


今回もたくさんの小学生の皆さんが遊びに来てくれました☆


まずは理科実験教室の様子をご紹介します。


3回目となる今回の理科実験教室のテーマは、「ダイラタンシー」

衝撃を与えるとカチカチになり、やさしく触るとドロドロになる、
「ダイラタンシー」という特性を、かたくり粉をつかって体感してもらいました。


まずは手で触ってみました。
不思議な感触にびっくり。



液体に浮かべたキャップを、
上から割りばしでつつくとどうなるかな?


最後は液体の上を足踏み!
沈まずに歩けるかな?







理科実験を夢中で楽しんだ後は、ハロウィンパーティ!















英語を使いながら、ハロウィンにちなんだゲームで盛り上がりました。

「Trick or treat!」と上手に言えた皆さんには、
お菓子や、クロスロードオリジナルクッキーもプレゼントしました!☆★

遊びに来てくれた皆さん、本当にありがとうございました。

次回はクリスマスイベントを予定していますので、お楽しみに(^^)!




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仲町台の個別指導塾 学習スタジオ クロスロード

2014年10月28日火曜日

☆ 子どもの意識を「未来」に向ける ☆ @仲町台の個別指導


母:「勉強しなさい!」

子:「そんなに、『勉強、勉強』と言ったって、僕だって忙しいんだから・・・」

母:「何が忙しいのよ。部活をやって、帰って来れば、ゲームばかり
   やって、時間がないわけないでしょ」

子:「僕だって色々忙しいんだから、少しぐらいゲームしたっていいじゃないか!」
母:「少しぐらいじゃないわよ。ゲームやるくらい勉強すれば、
      お母さんだって何も言わないわ」


子:「わかったよ!本当にうるさいな!やればいいんだろうやれば・・」


「そんな時間がない」、「ぼくには難しい」、「私だって大変なんだよ」

とは、よく子どもが発する言葉です。


親からすれば、言い訳と聞こえる言葉ですが、それ以外に、

子どもにとっては本当にそう信じていることもあります。

言い訳にしろ、そう信じているにしろ、子どもの視点に課題があるのです。


子どもを含めて私たちの意識は、過去や現在、

そして未来を行き来することができます。


ところが、人それぞれに意識の癖があり、自動的に

どこかの時間に偏って意識を向ける傾向があるのです。


そして、「時間がない」、「難しい」、「大変だ」という言葉の源は、

現在に意識を向けていることなのです。

今、現在の状況を鑑みて、これらの言葉が自然に発せられるのです。


では、「いつやるのか?」、「いつできるのか?」と問われれば、

「それは、いつか」、「暇になったら」となるのですが、

こんな思考をしていたのでは、いつまで経っても自律出来ません。


そこで、「As if~?」
(「もし、~したら?」「もし、~できたとしたら?」)

をお勧めします。


前述の子どもの言い訳に対して、
「もし、時間があって、それができたとしたら、どんな結果が待っている?」 「もし、難しさを克服して取り組んだら、どんな結果が待っている?」 「もし、大変さを克服して取り組んだとしたら、どんな結果が待っている?」

と訊ねるのです。回答を急かさず、ゆったりとした姿勢で聴くことに心掛けて下さい。


すぐに親の期待する回答が、返っては来ないかもしれません。

しかし、このような質問が子どもの意識を「未来」に向けます。

この未来が子ども自身の望むものであれば、

今、現在の行動を変える意味が出てくるのです。



行動の意味は、モチベーションの源です。


親が常にこのような問いかけを心掛けていれば、

子どもの意識は常に「未来」に向き、やる気につながるのです。
自律させたいのなら、過去や現在の意識を「未来」に変えることです。

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2014年10月21日火曜日

スクープ!力を加えると固くなる液体を発見!?(イベント開催のお知らせ)@仲町台の個別指導


こんにちは!学習スタジオ クロスロードです。
秋が深まり、少しずつ寒くなってきましたね。
街中ではハロウィンの飾りをたくさん見かけるようになってきました!

そこで、クロスロードでは、小学生の皆さんを対象に、

理科実験教室&ハロウィンパーティを開催します。




強い衝撃を与えると固まり、やさしくふれると液体になる
不思議な素材をあつかった実験です。


実験後には「ハロウィンパーティ」もあわせて行い、
お菓子を食べながら振り返りを実施します。

ぜひお友達を誘ってご参加くださいね!

―――――――――――――――――――
日時:10月27日(月) 午後4:30~午後6:30
対象:クロスロードの近くにお住まいの小学生
定員:30名
費用:無料
お申込み方法:問い合わせ欄からメールをお送りいただくか、
もしくはホームページより直接お電話でお申し込みください。
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お待ちしております!



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☆ 子どもの前では聞き好きに ☆ @仲町台の個別指導


話好きと言うと、明るい人で、楽しい人で・・・良い印象を持つ方も
多いと思うのですが、困った話好きさんもいらっしゃいます。


・とにかくよくしゃべる。

・話題は、話す人の興味のある話。

・「〇〇は、おかしい!」、「△△なのは、間違っている」と、自分の意見や主張を言い張る

・自慢話

・人の話を聞かない。あるいは、他人が話し出すと、話を取って自分の話にすり替えてしまう。



コミュニケーションは、本来当事者同士が楽しくなるはずなのですが、
こんな話好きさんの話を聞かされるのはつまらないものです。



大人の人間関係なら、自業自得と言う結果が待っていますが、
もし親が話し手、子どもが聞き手となり、子どもが親とのコミュニケーションを

避けるようになったら、親子の円滑な関係は崩れてしまいます。



子:「お母さん今日ね、太郎が転んだんだよ。」


親:「他人が転んだなんてどうでもいいでしょう!それより、お母さんこの前ね・・・」


子:「(また、自分の話か!?)・・・」


折角、子どもが何か伝えたかったのに、お母さんには何の関心も得られず、

話をそれ以上聞いてもらえませんでした。


結局、お母さんの自慢話を聞く羽目に・・・。


こんなことが続けば、どうせ聞いてもらえないと、お母さんに話すことはなくなるでしょう。

子:「お母さん今日ね。太郎が転んだんだよ」
親:「それで、どうしたの?」
子:「それがね。転び方が面白かったんだ。転びかけた時に、転ばないように、
      おっとと!と何回か跳ねた後に、結局転んじゃってさ。もう大笑い」
親:「転ばないように、跳ねている姿が面白かったのね」

子:「そう。耐えられそうだと思っていたら、結局倒れちゃったからね」

親:「それで、太郎くんは怪我しなかったの?」


子:「イテー!って、言っていたけど、大丈夫だった」


親:「それは良かった。あなたの話によく太郎くんが出て来るけど、
      太郎くんて、おもしろい子ね」


子:「ほんと、面白いやつなんだ」


母:「いい友達がいていいわね」


子:「うん」

いかがでしょうか?最初の一言は、大した話ではなさそうでしたが、

子どもの関心に関心を寄せて話を聞くと、いろいろな様子がわかります。

結局、自分の素敵な友達についてお母さんに伝えたかったのかもしれませんね。



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