話好きと言うと、明るい人で、楽しい人で・・・と良い印象を持つ方も
多いと思うのですが、困った話好きさんもいらっしゃいます。
・とにかくよくしゃべる。
・話題は、話す人の興味のある話。
・「〇〇は、おかしい!」、「△△なのは、間違っている」と、自分の意見や主張を言い張る
・自慢話
・人の話を聞かない。あるいは、他人が話し出すと、話を取って自分の話にすり替えてしまう。
コミュニケーションは、本来当事者同士が楽しくなるはずなのですが、
こんな話好きさんの話を聞かされるのはつまらないものです。
大人の人間関係なら、自業自得と言う結果が待っていますが、
もし親が話し手、子どもが聞き手となり、子どもが親とのコミュニケーションを
避けるようになったら、親子の円滑な関係は崩れてしまいます。
子:「お母さん今日ね、太郎が転んだんだよ。」
親:「他人が転んだなんてどうでもいいでしょう!それより、お母さんこの前ね・・・」
子:「(また、自分の話か!?)・・・」
折角、子どもが何か伝えたかったのに、お母さんには何の関心も得られず、
話をそれ以上聞いてもらえませんでした。
結局、お母さんの自慢話を聞く羽目に・・・。
こんなことが続けば、どうせ聞いてもらえないと、お母さんに話すことはなくなるでしょう。
子:「お母さん今日ね。太郎が転んだんだよ」
親:「それで、どうしたの?」
子:「それがね。転び方が面白かったんだ。転びかけた時に、転ばないように、
おっとと!と何回か跳ねた後に、結局転んじゃってさ。もう大笑い」
親:「転ばないように、跳ねている姿が面白かったのね」
子:「そう。耐えられそうだと思っていたら、結局倒れちゃったからね」
親:「それで、太郎くんは怪我しなかったの?」
子:「イテー!って、言っていたけど、大丈夫だった」
親:「それは良かった。あなたの話によく太郎くんが出て来るけど、
太郎くんて、おもしろい子ね」
子:「ほんと、面白いやつなんだ」
母:「いい友達がいていいわね」
子:「うん」
いかがでしょうか?最初の一言は、大した話ではなさそうでしたが、
子どもの関心に関心を寄せて話を聞くと、いろいろな様子がわかります。
結局、自分の素敵な友達についてお母さんに伝えたかったのかもしれませんね。
メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオクロスロード講師)
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