2014年12月9日火曜日

☆ 事実言葉と意見言葉 ☆ @仲町台の個別指導


母:「ゲームばかりしていないで、勉強しなさい」

子:「だって、俺、勉強嫌いだもん」


母:「何言っているの!?中学生が勉強するのは当たり前でしょ」

子:「勉強なんかつまんないし、やっても無理だし」


母:「好きだと嫌いだとか言っている場合じゃないでしょ。
   無理も無理じゃないも、やらなきゃわからないじゃない!

   今、勉強しなければ、いい学校に入れないのよ。
   いい学校に入らなければ、安定したいい仕事にも就けないのよ」


子:「別にいい仕事に就けなくたっていいよ」


母:「まったく!いつまで小学生みたいなことを言ってるの!」





この二人の発言を「事実言葉」ということにします。

それぞれ、自分の意見や視点で発している言葉に過ぎないにもかかわらず、

まるで客観的な事実のような表現方法です。



このような事実言葉は、客観的な事実のように言うので、

相手の意見や考えを封じてしまうため、相手に素直に受け入れてもらえません。

どんなに話しても決着せず、平行線です。

さらに、互いに受け入れられていないという感覚が人間関係を損ないます。




そこで、「意見言葉」をお勧めします。

意見言葉は、あくまでも自分の意見だと発する表現方法です。



母:「あなたが、ゲームが楽しいのはわかるけど、
   もう中学生になったのだから、もう少し勉強してほしいのよ」

子:「確かに、勉強しなくちゃいけないのはわかっているけど、
   勉強しようとしてもわからないし、つまらないんだもん」


母:「確かに、わからないと勉強する気にならないのは理解できるけど、
   高校や大学に行って、もっと知識をつけて、
   人の役に立てる人になってもらいたいのよ」

子:「僕も、高校や大学に行きたいとは思うけど、
   今はやる気にならないんだよ」


母:「やる気にならないから、勉強しようと思わないのはわかるけどね、
   今、少しは勉強していないと、後でその気になった時に、
   やらなきゃいけないことがたくさん増えて、
   益々やる気が出ないんじゃないかって心配なのよ」

子:「そうかもしれないなぁ・・・」





母:「そうでしょ。だから、一日、30分でもいいから、勉強してほしいのよね。
   もし、わからないところがあれば、お母さんのわかるところなら教えてあげられるし、
   お父さんにも協力してもらいましょうよ」

子:「そこまで言うなら、30分位でいいならやってみるよ。
   もし、わからないところが出てきたら、やさしく教えてよ」



母:「もちろん、やさしく教えてあげるわ。
   お父さんにも、あなたから質問があるかもしれないから、
   やさしく教えてもらうように言っておくわ。

   でも、自分でもお父さんにしっかりお願いするのよ!」

子:「ありがとう。わかったよ。それじゃちょっと勉強してきますか」


母:「お母さんの気持ちをわかってくれてありがとう!」




ちょっと出来過ぎのように感じるかもしれませんが、

自分の意見として伝えると、相手に通りやすいことを、

是非、実践で確かめてみて下さい。


メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオクロスロード講師)
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