2014年12月16日火曜日

☆ 褒めずに子どもを育てる ☆ @仲町台の個別指導

褒めて子どもを育てるべきだとか、アメとムチと言われるように、

褒めるのに加え、子どもが間違いをおかした時には、罰して育てるべきだとか

子育てについての考え方があります。


今回は、全く違う子育て法を紹介したいと思います。



子:「お母さん。テストで100点だったよ」

母:「偉いわね。100点を取れるなんて・・・。これからも頑張るのよ」
多くの保護者の方には、ごく普通の応答のように感じるかもしれません。 この応答自体が問題あるわけではありません。



しかし、ある時、弟が90点とって来た時、


弟:「お母さん。テストで90点だったよ」

母:「偉いわね。90点取れて・・・。これからも頑張るのよ」

弟:「うん」



兄:「お母さんずるい」

母:「何がずるいの?」

兄:「だって、僕は100点だったのに、なぜ90点の○○が偉いの?」



さあ、兄の発言に対して、あなただったらなんて応えるでしょうか。


兄は、ちょっと感情的になっているかもしれないので、

何を言っても聞いてもらえない可能性があります。


結局、互いに「なんでわかってくれないの!?」と

感情的になってしまうかもしれません。





日々の「偉い」が褒め言葉であり、子どもにとっては、

何かを達成した時のご褒美になっていた可能性があるのです。



親として、子どもの行動の結果に対して「偉い」と言いたくなったら、

ただ、「お母さんうれしい」とか、

「たくさんの問題が解けるようになったのね。お母さんうれしい」

応答してみてください。




この応答は、お母さんの気持ちを伝えているだけで、

お母さんによる子どもの行動の結果に対する評価ではありません



ですから、仮に90点だった弟に対して、「お母さんうれしい」と伝えたところで、

兄が感情的になることはないでしょう。



仮に、「なんで、90点なのにお母さんはうれしいの?」と兄に聞かれても、

「だって、二人共がんばっているから嬉しいの!」と応答すれば、

兄も弟も引き続き、お母さんの期待に応えようと頑張る可能性が高くなるのです。



褒めること自体が悪いわけではありませんが、

子どもが褒められるために行動するとしたら、決して自律とは言えません。



人に喜んでもらうために頑張ろうとするモチベーションは、

将来の仕事に向かう姿勢についても大切ですから。



メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオクロスロード講師)
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