中学生は忙しいのです。
朝7時前に家を出て朝練。
授業を6時間受けて、放課後は下校時刻まで午後錬。
軽食をほおばり7時過ぎから10時ごろまで塾通い。
そして、夕食。
もしかしたら、大人以上に忙しい日々を送っているかも・・・。
ちょっと知恵が回れば、残業手当を要求してくるかもしれないハードな日々。
そして、家で親と顔を合わせれば、
いつまでゲームをやっているの!?何度言ったらわかるの!?
早く宿題やっちゃいなさい!何度言ったらわかるの!?
何度言ったらわかるの!?ねぇ、何度言ったらわかるの!?
いつまでテレビを見ているの?早くお風呂に入って寝なさい!
何度言ったらわかるの!?
何度言ったらわかるの!?部屋を片付けなさい!
何度言ったらわかるの!?帰って来たら靴を揃えなさい!
・・・こんなにも忙しい毎日を送っているのに、こんなふうに何度も言われたら、耳にタコ。
「うるせー!」の一言も言いたくなる気持ちもわかります。
もしかしたら、何度も言っているから、まるでいつも見る景色を見ているかのように
子どもにはメッセージが届いていないのかもしれません。
何度も言っているから、まるで空気のように何も感じず、
メッセージが素通りしてしまうのかもしれません。
そう、子どもも頑張っているのです。
大人でも、仕事から帰って来て、やれやれと思ってテレビでも見ている時に、
洋服はきちんとかけて置いて!洗い物は洗濯機に!
子どもと遊んでやって!
なんて言われ続けていたら、言われていることは、「その通り」ではありますが、
言い訳や愚痴の一つもこぼしたくなります。
言われることはごもっとも。
でも、相手との関係をギクシャクさせずに、メッセージをきちんと伝えるには、口数ではないのです。
これだけはやって!これだけは言っておくわ!と、
一言だけ伝えるようにしましょう(それでも二言三言伝えているかもしれませんが・・・)。
「本当に目標を持って計画的にできないんだから・・・」と、
中学生をお持ちのお母さんからよく愚痴のように聞く言葉があります。
このように悩むお母さんの特徴は口数が多いことです。
よくよく思い出してください。
ご自分が中学生の頃、目標を持ってどれだけ計画的にやっていたか・・・。
子どもにそうなってほしいなら、まず口数を思い切って減らしてみることです。
「いい、一つだけ言っておくわよ!部屋は片づけてね」
「一つだけお願いよ!学校から帰って来たら宿題をやってね」
あとは、ゆったり子どもを眺めてみてください。
結構、彼ら、彼女らなりにやっているものです。
メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオクロスロード講師)
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