「親に『お前はもう中学生なんだから、何でも自分で考えて行動しなさい』
と言われた。
ちょっと不安だったけど、確かにそうだなと思って聞いていた。
ところが、後日、自分のやることなすことに、
『これをしちゃいけない』、『あれをしなくちゃいけない』と、とやかく言ってくるので、キレた」
という中学生がいました。
親としては、自律してほしいとの思いから
「自分で考えて行動しなさい」と子どもに言ったものの、
すべて子どもの行動にオールOKにしたわけではなかったのです。
こんな時は、事前に、
「どんな場面では自分で考え決断してやってもいい。
しかし、こんな場面では、親として意見を言う。」
という話をしておく必要があるのです。
親は、子どもに「自律しなさい!」というメッセージを出しながら、
一方では、「自律してはいけない!」と相反するメッセージ送っていることがあります。
親自身も意識していないことが多いのですが・・・。
このような、相反するメッセージを伝えることをダブルバインド(二重拘束)といいます。
どちらに転んでも、注意を受ける状況になるわけです。
そうすると、子どもは混乱します。どうしたらいいのでしょうか?
結果的に二つ目のとやかく言われることが浮きだってくるのです。
つまり、「あなたは、私の言うことを聞いていればいいのよ!」という
メッセージが強調されることになるのです。
子どもを自律させたいのなら、可能な限り一貫性のある態度や行動で
アプローチすることが大切なのです。
メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオクロスロード講師)
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