2014年9月2日火曜日

☆相反するメッセージ☆ @仲町台の個別指導



「親に『お前はもう中学生なんだから、何でも自分で考えて行動しなさい』
と言われた。

ちょっと不安だったけど、確かにそうだなと思って聞いていた。

ところが、後日、自分のやることなすことに、
『これをしちゃいけない』、『あれをしなくちゃいけない』と、とやかく言ってくるので、キレた」


という中学生がいました。




親としては、自律してほしいとの思いから
「自分で考えて行動しなさい」と子どもに言ったものの、

すべて子どもの行動にオールOKにしたわけではなかったのです。




こんな時は、事前に、

「どんな場面では自分で考え決断してやってもいい。
しかし、こんな場面では、親として意見を言う。」

という話をしておく必要があるのです。




親は、子どもに「自律しなさい!」というメッセージを出しながら、
一方では、「自律してはいけない!」と相反するメッセージ送っていることがあります。

親自身も意識していないことが多いのですが・・・。




このような、相反するメッセージを伝えることをダブルバインド(二重拘束)といいます。

どちらに転んでも、注意を受ける状況になるわけです。

そうすると、子どもは混乱します。どうしたらいいのでしょうか?




結果的に二つ目のとやかく言われることが浮きだってくるのです。

つまり、「あなたは、私の言うことを聞いていればいいのよ!」という
メッセージが強調されることになるのです。


子どもを自律させたいのなら、可能な限り一貫性のある態度や行動で
アプローチすることが大切なのです。




メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より

作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオクロスロード講師)


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