親:「ゲームばかりして、早く勉強しなさい!」
子:「うん。わかったよ~」
これで、子どもが勉強を始めれば問題はないのですが・・・
親:「まだ、勉強していないの?早くやりなさい!」
子:「わかったよ~。仕方ないな~」
親:「何が仕方ないのよ!さっさとやりなさい!」
子どもが、「望ましい行動をしない」とか「問題行動をする」時、
親が同じようなことをいつも繰り返し言っているようなことはありませんか?
何度言っても子どもが行動を起こさないのは何が問題なのでしょうか?
もちろん原因は色々ありますが、まず点検してほしいことがあります。
それは、子どもの望ましくない行動を指摘するだけでなく、
望ましい行動が何であるか、どうしたらその行動が実現するのか伝えているか
ということです。
私たち親は、「悪い行動であること、ダメな行動であることを伝えれば、
子どもは当然わかるはず!」
と考えがちです。
親と子どもでは、知識や経験値が圧倒的に違うのです。
親が当然と感じていることでも子どもには見当もつかないこともあるのです。
ですから、子どもがすぐに行動に移せるように、
会話を通して、やり方を考えさせたり、伝えたりする必要があるのです。
親:「ゲームばかりして、早く勉強しなさい!」
子:「うん。わかったよ~」
親:「『わかった』って、何がわかったの?」
子:「勉強するんでしょ」
親:「それはそうだけど、あなたは、どんな勉強をするつもりなの?
それが決まってなければ、机の前に座ってもボーとしているだけでしょ」
子:「そうかも・・・」
親:「・・・でしょ!それで何するの?」
子:「宿題」
親:「なんだ、宿題があったの・・・。終わるのにどれくらいかかるの?」
子:「全部やるとしたら、1時間くらいかな・・・」
親:「それじゃあ、ご飯の前にやってしまったら後が楽になるわね」
子:「うん。そうするよ」
親:「じゃあ、お母さん頑張るあなたのために美味しい夕飯準備しておくわ。
わからない問題があったら、後で相談してね!」
子:「うん」
子どもの行動を評価して指摘するなら誰にでもできます。
子どもだって、兄弟や親の問題行動を指摘することはできます。
親として、指摘をしたなら、子どもが理想の行動を起こして、
理想の結果が出るまで見守る責任を持つ必要があります。
子どもが行動を起こして達成感が得られれば、子ども自身の自信になるのですから。
やり方にまで言及して、子どもの自信アップにつなげましょう!
メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオクロスロード講師)
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