勉強や部活動で、結果が思わしくない時、子どもは、よく
「(今度は、)頑張る」 と言います。
「そんなこと言ったって、いつも「頑張る」と言って、
頑張ったためしがないじゃない!?」なんて言葉を返していませんか?
確かに、「頑張る」と言って、親として何度も裏切られると、
そんなことも言いたくなるものです。
そして、子どもとしては、結果に出なくても「頑張った!」と言い張るかもしれません。
親から見て、「子どもが頑張っていない」と思うのも、
子どもが「頑張っている」と思っているのも正しいのかもしれません。
なのに、双方の言い分が異なるのは、
双方が「頑張る」という言葉を鵜呑みにしていたからかもしれません。
親:「今度はどうするの?」
子:「頑張る」
親:「頑張るというのは、うれしいけれど、あなたは、どんな結果を望んでいるの?」
子:「今度は、勝ちたい」
親:「もし、勝てたとしたら、あなたはどうなる?」
子:「うれしいし、益々、頑張ろうという気持になれる」
親:「それは、素敵ね!それじゃあ、そうなれる為に、あなたは、
いつ、どこで、何をするの?」
子:「毎日、家で2時間練習する」
親:「そんなに練習したら、勝てるようになるかもしれないけど、今の
生活から考えたら現実的ではないような気がするけど・・・」
子:「確かに、毎日、そんな長い時間は無理かな・・・。
それじゃあ、学校から帰って30分、朝、早く起きて30分練習する」
親:「それを続けたら、どうなりそう?」
子:「勝てる自信がわいてきそう」
親:「それは、いいわね。でも、今までも頑張ろうと思ってできな
かったけど、今度は何が違うのかしら?」
子:「今までは、2時間も頑張ろうと思っていたけど、最初から、
『そんなにできないよな』って思っていた。今度は、一回30分位
だからやれると思う」
親:「そう。それは良かった。お母さんが何か手伝えることある?」
子:「明日の朝、6時に起こしてくれる?」
親:「1回だけなら、起こしてあげる。でも、それで起きれなかったら、
知らないわよ」
子:「大丈夫。絶対起きるから」
抽象的な言葉で、子ども自身も、親も曖昧なまま、良い結果を待って
いても、なかなか期待する結果は得られないものです。
具体的な目標と実行可能な計画を親子で共有して、人事を尽くして
天命を待ちましょう。
メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオクロスロード講師)
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