息子に買い物をお願いするとき。。
母:「太郎!ちょっと買い物に行って来てくれない!」
子:「やだよ。自分で行ってくればいいじゃん。今、
母:「何が忙しいの!?テレビを見ているだけじゃないの」
子:「今、一番いいところだから見逃せないんだ」
母:「何がいいところよ。いつもつまらない番組ばかり見ている
くせに・・ とにかく、つべこべ言わずに早く行ってきて頂戴」
子:「めんどくさいな、もう」
母:「初めから、いうことを聞けばいいのよ。
聞けないんだから」
これは、親の命令です。相手の状況を考慮しない命令について、
聞くべきである」という信念の元、
まるで、王様が家来に命令しているようです。
次に二つ目の会話です。
母:「太郎!ちょっと買い物に行ってきてくれないかな」
子:「エー。今、テレビいいところだから嫌だよ」
母:「そうよね。でも、お母さんも手が離せないので、太郎に
行ってきてほしいのよ」
子:「ごめん。今は無理」
母:「仕方ないわね。わかったわ。お母さんが行って来るわ」
お母さんの立場を惨めに感じる方もいらっしゃるかもしれませんね
「力ずくでもやらせなければいけない」
そもそも、お母さんが依頼したお願いです。
かどうかを決める権利は子どもにもあるのです。依頼すれば、「
は必ず依頼者の要求に応えなければならない」というのは、
あり、横暴であるとも言えます。仮に相手が子どもであっても・・
さて、三つ目の会話です。
母:「太郎!買い物に行ってきてくれないかな」
子:「エー。今、テレビがいいところだから嫌だよ」
母:「そうよね。でも、お母さんも手が離せないので、太郎に
行ってきてほしいのよ」
子:「しかたないなぁ。じゃあ行って来るよ」
母:「ありがとう。本当、助かったわ」
二つ目の会話とほとんどかわりませんが、最後には、子どもがお母
さんの依頼を受け入れています。この三つ目の会話には特別なテク
ニックが使われているわけではありません。たまたま、お母さんの
気持ちに応えようと子どもが決断をしただけのことです。
二つ目の会話と三つ目の会話の違いは、たまたま子どもの決断が
異なっただけで、子どもに対するアプローチは全く同じなのです。
つまり、お母さんが同じように依頼しても、子どもの状況や心情に
よっては、受け入れるかどうか子どもに任されているのです。
この姿勢により、子どもは、自分には他者の依頼を断る権利がある
ことを学べるのです。
ありません。子どもの自律心を養うためです。
それでも、
たまたま依頼を受け容れてくれた時に、三つ目の会話例のように、
貢献に感謝する姿勢でアプローチするのです。
子どもが貢献感を感じるようになれば、
機会が増えるのです。
指示や命令で動く子どもではなく、
動く子どもを育てたいのなら、
と、子どもが受け容れてくれた時には、
メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオクロスロード講師)
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