こんにちは。学習スタジオ クロスロードです。
今回は、こんな親子の会話を載せてみます。
オムニバス形式で見ていきましょう。
【会話1A】
子「今度の日曜日はお仕事休み?」
父「いや仕事だね」
子「・・・」
【会話1B】
子「今度の日曜日はお仕事休み?」
父「いや仕事なんだよ。何か予定があったけ?」
子「予定はないけど、久しぶりに釣りに連れて行ってくれないかな、と思って・・・」
父「そうだね。しばらく行ってないもんなぁ。父さんも久しぶりに行きたいな」
子「でも、今度の日曜日は無理なんでしょ」
父「そうだね。今度の日曜日は無理だけど、翌週の土曜日に行こうか」
子「本当!ヤッター」
父「父さんも楽しみだなぁ」
【会話2A】
子「お母さん今日の夕飯は何?」
母「焼き魚よ」
子「・・・」
【会話2B】
子「お母さん今日の夕飯は何?」
母「何か食べたいものがあるの?」
子「ハンバーグがたべたいなぁ」
母「そうなの・・・。今晩はお魚を買って来ちゃったから焼き魚にしようと思うの・・・」
子「なんだ。つまんないの!」
母「それじゃあ、明日はハンバーグにしようかしら」
子「ヤッター」
【会話3A】
子「今日の部活は、本当に疲れたなぁ」
母「自分で好きで入ったんだから、泣き言をいうんじゃないよ」
子「・・・」
【会話3B】
子「今日の部活は、本当に疲れたなぁ」
母「今日の部活は大変だったのね」
子「グラウンド10週も走らされたし、もう喉がカラカラだったよ」
母「そんなに頑張ったのね。お疲れ様」
子「まぁ。大したことはないけどね・・・」
母「あら!そうなの・・・」
【会話4A】
子「お母さん。今度のテスト駄目かもしれない」
母「何を情けないことを言っているの!?しっかり勉強しなさい」
子「・・・」
【会話4B】
子「お母さん。今度のテスト駄目かもしれない」
母「あれ、自信がないのかなぁ」
子「そう、全然自信がないよ~」
母「自信があるに越したことはないけれど、諦めないで精一杯やってほしいなぁ」
子「点数が悪くても怒らない?」
母「どうかしらね・・・。でも、精一杯勉強した結果なら仕方がないと思うけど・・・」
子「うん、わかった。やれるところまで頑張ってみる」
母「そう来なくっちゃ!」
子どもは、自分の想いを全て言葉で表現しているようで、表現しきれていません。
むしろ言葉で表現できないことの方が多いのです。
前述の各会話例のAは、
すべて子どもの質問や言葉にある意味適切に応えていると言えますが、
子どもの言葉通りの意味だけを捉えて応えているので、
子どもの立場で考えると、何か物足りなさを感じたのではないでしょうか。
一方、各会話例のBは、
単に、言葉通りのやり取りをする以上のメッセージの交換ができていることに
お気づきになるでしょう。
お気づきになるでしょう。
会話も長続きしています。
子どもの一言の中には、
言葉では言い表せない言葉以外のメッセージが隠されているのです。
子どもは、この言葉を通して、
「何を知りたいのか?」「何を伝えたいのか?」
に関心を持って会話をしてみましょう。
子どもの本音が聞こえて、さらにわが子の素晴らしさに感動するはずです。
メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオクロスロード講師)
メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
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